こないだ3才と6才の息子がお布団のところでじゃれ合っていた。
「臭いぞ〜」
「やめろ〜」
下の子の本当に嫌がっている様子が声から伝わってくる。
「おい、そろそろ止めろ」と言おうとして寝室に近づいた時、信じられないものを見てしまった。
彼らが臭い、臭いと言っていたもの、それは僕のパジャマだった。
そう、彼らは僕のパジャマを「臭いもの」として押し付け合っていたのだ。
あまりの衝撃に声が出ない。
3秒ほどしてようやくフリーズがとけると、子どもたちの手からパジャマを奪い取り、洗濯物入れに放り込んだ。
・・・どこで間違ったんだろうか。39才。もうおっさんだ。きっと臭いんだ。
涙が出るわけでも、落ち込むでもない。ただただ、現実を突き付けられた夜だったーー。
昨日はだいぶお酒を飲んだみたいで、気づけばリビングで寝ていた。
そして、また季節がめぐり、今年も暑い時期が近づいてきた。先日の匂いの記憶が蘇る。
いま自分は臭いのだろうか。そんなことを考えて、自分に自信が持てなくなる。
そんな時にふと思い出したものがある。それはずいぶん前に購入した海外製のファブリーズみたいなもので、石鹸の匂いがするスプレーだった。
「きなこなんさん、石鹸の良い香りですね」
女性の後輩が言った言葉が蘇る。それをカバンに忍ばせて、匂いが気になった時には服にスプレーするようにした。
優しい香りに包まれて、心が落ち着きを取り戻した。
ぼくはもうおっさんなんだ、そう自覚したとき、このスプレーはマストアイテムになった。
海外の匂い消しとはなんなのか?
それは南青山の雑貨屋「シボネ」で見つけたスプレーだった。
お値段は小さいのが1200円ぐらいで、 THE LAUNDRESS(ザ・ランドレス)という2004年にニューヨークで生まれた、おしゃれファブリーズだ。
服や布団にシュッシュとかけるだけで使えるスプレーで、日本製の香りスプレーなどがもつクセの強さがなく、ふんわりとした香りで、居酒屋に行った後や電車を降りた時など、自分が嫌な臭いがするかも、と思った時にさっと使える。
僕は大きいボトル(2500円ぐらい)をアマゾンで買って、小さいボトルに移して持ち歩いているが、子どもや妻の評判も良い。
よく女性は「石けんの匂いが好き」というけど、そんなもの石けんでゴシゴシ洗っても、おっさんの匂いの前では無力だ。
そんな時、これがあれば石けんの匂いが出せる。そう、これこそが探し求めていたものだったのだ。
ちなみに匂いの種類がいくつかあるが、最初の一本は「Classic」がおすすめ。
まずは小さいほうを試しに買ってみてはいかがだろうか。