かつてあれほど話題になったSMAPの解散騒動。
その後、ベッキーや清原のネタもあり、現在は完全に忘却の彼方に向かいつつある。
その一方で、タモリ好きとして気になる記事があった。
独立後のスマップの受け入れ先として、タモリが所属する田辺エージェンシーが浮上していた、というニュースだ。
ジャニーズの副社長がこの後におよんでウソをつくとは考えられないので事実なのだろう。
「これは話題になるなぁ」と思ったら、すっかり収束してしまって誰も話題にしないので、タモさん好きとして、ちょっとこのニュースを掘り起こしてみる。
独立を考えた3人が頼ったのはタモリだった
この記事でははっきりと書いていないが、記事を読む限り、今回のスマップの解散騒動にタモリが絡んでいたことがわかる。
中居くん、草なぎくん、かとりしんご、そのいずれもがタモさんを慕っていることはよく知られている。
彼らが独立を考えた時に頼ったのは、タモさんだったのだ。
タモリという人はアヴァンギャルドな一面をもつが、和田アキ子やビートたけしのように荒れた状況に口を出すタイプではない。火中の栗は拾わず、基本だんまりだ。
どんな芸能ニュースが出てもタモさんがコメントするなんて聞いたことない。
彼は流れに逆らわず、飄々と生きてきた人である。
そのタモリが、スマップの3人が助けを求めた時に「俺に任せろ」と言った。
そして、タモさんと田辺社長が話した。
自分がこれまでどれだけ会社に貢献してきたのかを話しただろう。今回は俺の頼みをきいてほしいと。
結果はダメになってしまったが、その一事だけで芸能史を揺るがすニュースだと思う。
「俺が受け入れるんだ、俺があいつらを守るんだ。いざとなったら俺が頭を下げてでも・・・」
眠りにつく前に、そう思った夜がタモさんにあったのだろう。
そして「ダメだった、ごめんな」と中居くんに謝ったに違いない。
この件が失敗に終わった以上、もうこの話が表に出ることはない。
そのため、この会話は関係者の中だけ語られる類いの話だ。すべては憶測に過ぎない。
ただ、決して芸能界の荒波に揉まれてきたわけではないタモさんが、70歳にして何が起きても彼らを守ると、三人のために裏で動いていた。それだけで胸が熱くなる。
男が男に惚れる、ということはある。彼らは本当にタモさんに惚れていたのだ。
タモさんには子どもがいなかったが、彼らこそがタモさんにとっての守るべき息子だったのかもしれない。