2017年10月24日に六本木ヒルズで行われた、youtube主催の YouTube Music Night punpeeに行って来たので、そのレポートをお届けする。
時期は彼が1stALBUM「 MODERN TIMES 」を出した3週間後で、リリースパーティーとその追加公演の間というホットな時期に行われた。
動画の方はそのうちyoutubeで観れると思うので、それ以外の部分を含めて補足しようと思う。
■50組100名を招待
それは彼の1sアルバムを聞きながら「なぜ俺は先行予約とかお知らせきてたのに、チケットとらなかったんだ」と自分を責めていた夜だった。
ツイッターのタイムラインに流れてきたyoutubeでpunpeeライブにご招待の文字。
よく分からないけど、ダメもとで申し込んだら、当選してた。50組100名。
会場は六本木ヒルズ。一般人の入れない、オフィス側の入り口を通り、29階の会場を目指す。
入口まで来ると、なにやらパーティー感の強い雰囲気。アップルがiPhoneを発売する時のノリみたいに、ウェルカムな感じで招き入れられ、なぜかアルコール3杯無料というおいしい特典。
さらにアルバムのジャケットにちなんでか、ミニハンバーガー、それにスナック菓子などの軽食も用意されていた。
到着したのは19時50分。開演は20時ということで、すぐにカウンターでアルコールをもらい、席に座る。
会場はかなり狭く、奥行きは学校の教室ぐらい。客層もB系の人はほとんどおらず、スーツ姿の人もいた。おしゃれなパーティーって感じだ。
女性の司会者が一言二言話すと、さらりとpunpeeが出てきた。まるでコンビニに入るように。そして、そのままDJの位置につく。
ようやく登場に気付いた観客が騒ぎ出す。すぐに曲をセットし、ラップが始まった。
最新アルバムから楽曲を披露
セットリストは曖昧だが、記憶を頼りに書く。
最初は、Heroだった。
それはこの日がアメコミとヒップホップがセットになったイベントだったからだろう。
続いてアルバムからHappy meal。
こんなにライブ向きの曲だったのか、と驚く。大音響の中で思わず体が動く。
その後に、フジロックでやってアルバムに入らなかった曲「アンチェーン」(確かこんな名前)を披露。
記憶の中でフジロックで新曲2つやってて、 Scenario (Film) と、なんだっけ?と思ってたけど、アルバムに入ってなかったのか。
曲としては良いけど、ややリリックがネガティブな感じで今回のアルバムのコンセプトとはズレる印象。
その後、DJタイムでは、ブッダブランドとスチャダラパーのリーグオブレジェンドなどをかけて、盛り上がった客席を落ちつかせる。
この辺のDJもできるところが彼の強み。
それにしてもPUNPEEはどこかにD.Lを入れてくる気がする。
そして、次が聞いたことないトラックで 「お隣さんより凡人」、定番中の定番「Renaissance」、最後が「タイムマシーンに乗って」だった。
ライブで聞きたかった曲が満載で、しかも距離は5mぐらいとかなり近い。うれしいな、楽しいなと思っていたら、
ふいに音が終わり、punpeeが会場を去る。
ライブは終わりだ。物足りない、、、、。
その後のトークショーで久々にお客さんと同じ高さだったので緊張しました、と言ってたけど、あまりそうは見えない、素晴らしい盛り上げ方だった。
第2部はアメコミトーク&1stアルバムについて
ここからはアメコミの専門家も交えて、1stアルバムとアメコミについてのトークショーがはじまった。
この日は、punpeeファンとアメコミファンが半々ぐらい、ということで時間的にも半分で割り振られたのだろう。
正直、もっとライブが見たかったが、その話の中で気になったこと、耳に残った話を箇条書きで紹介する。
・加山さん、宇多田ヒカルと会いたい人にあった
・そこで満足感が出て、毎日ウォッカ飲む日々を送った
・次は自分のアルバム。自分でもそう思ったし、レーベルからも言われた。
・「違うんだ、俺は客演を上手くやったからここにいる」
・思いっきり作って滑ってやる
・途中から良いアイデアがうかんだ
・「2057」で未来の自分が過去としてアルバムをクラシックだと語って、ラブリーマンでトイレで吐いてやる気がないところから始める。
・そういう感じで上手い具合に成長が見えた。少年のストーリーが見えた。もうおっさんだけど。
・このアルバムは過去、現在、未来を行き来してる。だからモダンタイムズというタイトルにした。
・Heroはセリフで締めた後のエンドロール。
・あとはもう良い奴がいたら2代目を襲名させる。ラッパーも襲名。もしもそいつが反乱したら、ディスソングが作れる。
あとはアルバムの途中で影響を受けた映画
・Heroの歌詞とアメコミの関係などを解説して、終了となった。
アルバムが売れた後のPUNPEE
それにしても、僕が見たのはフジロックと、この日が2回目と少ないのだが、アルバム出してしっかり売れて、ライブも絶賛の嵐で、ちょっと調子に乗っているというか、大物オーラが出るかな、と思ったら、相変わらず普通の兄ちゃんで、 途中で「俺が中学生の頃にアメコミの雑誌に投稿して載ったイラストがあって、その本みんなに回すね」と実物を回し始めて観たら隣の人へ方式をやるなど、気取らないローカルな存在、まるでファミレスで再会しか昔の友達みたいな気さくさが気持ち良かった。
本人も言っていたが、全部の人に届くように作品を作ったのではなく、仲間のために周りの人に聞かせるつもりで作った結果、ああいう肩の力が抜けた気持ちの良いアルバムに仕上がったのだろう。
あと、スタッフの中に punpee好きがいたらしく、その人が用意したというセットも見事だった。そして、そういうところも含めて、温かいステキなイベントだった。
おまけ
雑誌の載ったイラスト(右下)。「絵は下手なんだけど、編集部の人が優しいコメントをくれた。その次の週には当時友達がいなかったから、友達募集を出したけど、誰も手紙くれなかった。。」