絶妙な例えで人を笑わせる方法とは?

面白くなるテクニックの続編として、ここでは絶妙な一言で笑いを取る方法を紹介しようと思う。

的確な例え、「あ~なるほど、そうだね」となるフレーズに、なぜか人は笑ってしまう。

そのテクニックを身に着けるためには、経験が必要だが、まずは次のことを学ぶだけで、だいぶ笑いにつながる確率が上がるだろう。

1、イメージを限定しない

人は同じ言葉を聞いた時に、実は頭の中で見えているものが違っている。

お父さんと言われた時にそれぞれが自分の父親をイメージするように、あるいはお巡りさんと言った時に若い人を想像する人もいれば、おじさんを想像する人もいる。同じ言葉でも人が脳内で見ている光景は実に様々だ

それを考慮した時、あまりに限定したイメージを与えるのは、イメージのズレにつながるため良くない、という結論になる。

例えば、友達とビルの屋上でコーヒーを飲み、友人が空を見上げてふぅーと言ったとする。その時に言うのは

A、ボスのCMか!

B、コーヒーのCMか!

という2つの選択肢があると思う。この場合、Bを選択した方が良い、ということだ。

あまりに固有名詞が出ると、「ん?どのCMだっけ?」となってしまうので、ざっくりコーヒーのCM、ぐらいでいいのである。

人が頭でイメージする絵はそれぞれ違う。その前提のうえに、大きめの網を投げることが大事なのだ。

2、世代を考える

僕が例えを言う時に気にしているのは、そこにいるメンバーの「世代」である。

例えば行列があったとする。40前後ぐらいであれば

A、ドラクエか!

というフレーズが響くが、年代が若ければ

B、タピオカか!

の方がハマるだろう。

僕は若いメンツといる時は、すぐ「あれ、タピオカか!」と言っている。

逆に年代が80代で行列を一緒に見たら

C、配給か!

が響くかもしれない。

この話で一つ参考になるのが、サンドウィッチマンがチョコをくれとしつこい富沢に「米兵か!」と伊達ちゃんが返した時、スタジオで笑ったのが、黒柳徹子だけだった、というエピソードだ。

年代によって例えを変えるべき、という時に、ぜひこの話を思い出してもらえればと思う。

3、性別を考える

万人に受ける例えが一番良いが、本当に受けを狙うなら、性別も意識する必要がある。

この場合、男性だから分かる例え、女性だから分かる例えをストックしておくことが重要だ。

例えば

男性・・・エロ本を隠れて読んでいた過去がある、エロい動画を隠れてみている、基本エロいことで動いている
女性・・・同性に厳しい。洋服屋の店員が「私もそれ持ってます」と言うとイラつく。マウンティングに敏感。インスタが大好き、という特徴がある。

そういう性別特有の行動や心理をストックしておくのだ。

一番わかりやすいのが、女性に「いくつですか?」と聞いて「いくつに見える?」という返しだろう。たいてい3つぐらい下を選ぶだろうが、僕はもう10歳は下に行くようにしている。あれは正解を当てて欲しいわけじゃないのだ、「いくつですか?」と聞いたものへの罰なのだ。極刑なのだ。そのつもりで思いっきり若く言うのが礼儀なのである。

4、その人との距離でボケのピントを変える

これは親友と初対面が分かりやすいと思うが、親友は情報が多いし、一緒に経験したことも多い。そのため、かなりピントが合ったフレーズも通じる。

例えば、「中学校時代の三上先生かよ!」なんて他人が聞いたら分からないフレーズが刺さったりする。

この身内だから分かる笑いを推し進めてしまうのが、よくある「女子高の面白い女のコがテレビに出た時の痛さ」だと思う。

たまにこの身内で面白いと言われている子がそのままのノリで攻めてくる時がある。そういう場合はきっちり黙殺する。その人のために。

話を戻すと、実は相手との距離と焦点の合わせ方、ボカし方というのはすごく大事なポイントだ。

どうしてもピントを合わせよう、面白いと言ってもらおうと考えてしまうが、70点ぐらいの正解でいいのだ。もう万人が知っているフレーズ、「ジャイアンかよ」「のび太かよ」「かつおかよ」ぐらいの国民的作品で例えるのが無難である。

ちょっと年代が上目ならドラゴンボールでも通じる。逆に「忍たま乱太郎かよ」だと、上目の人は分からない。

とにかく「絶対知っているであろうポイント」から引用するのだ。レアグルーブでなくていい。山下達郎とか、それぐらい王道でいいのだ。

このピントの合わせ方は、実は全部に共通する考え方でカメラのマニュアルフォーカスのように、全員にピントを合わせようとすると、絵としてつまらなくなる。逆に1点にフォーカスすると、他がボヤけるが、絵としては良い絵になる。

相手とのピントさえ合ってしまえば、あとはもうこっちのものである。じゃんじゃん刺さるフレーズを量産することができる。

それが難しいときに、一番簡単なのは、相手が言ったフレーズを拾ってしまうことである。

例えば、みんなと話すときに「いばらぎ」と言ったら、茨城出身の人が「いばらき!」と訂正してきたとする。それなら、もう一回ぐらい「いばらぎ」「いばらき」というやりとりをすれば、繰り返しによって笑いにつながる。

この相手のフレーズを拾うというテクニックも手探りの時には有効な手段だ。

まとめ

ということで例えフレーズで笑いを取るためには

  • イメージを限定しない
  • 世代を合わせる
  • 性別を合わせる
  • 相手との距離でボケのピントを変える

という4つが重要になる。ちなみにこれは世代が入り混じったりすると、とたんに利かなくなるので注意が必要だ。基本1対1、多くて3人ぐらいの戦術なので、難しいときは無理せず、大きな網(みんなが分かる例え)でいくようにしよう。

僕は常に上記の4つを意識しながら、例えフレーズを言うようにしている。

あとはいざという時には

・コーラってサイズによって値段が違うじゃん、小さいのが120円で、500が160円で、でもスーパーだと2リットルが100円とかで売っているけど、本当はいくらなんだろう。
・ひよこ豆って最初、どこがひよこだろうと一回スプーンの上で見ちゃうよね
・パンツ(下にはくやつ)とパンツ(旧ズボン)のイントネーションでの使い分けっていつから発生したんだろう、難しいよね、いつマスターした?

など、みんなが一定の興味を持ってくれそうな話をストックしておくようにしている。

大事なことは世の中の人がぼんやり感じている違和感を、きちんとストックしておくことだ。それは例えフレーズでも確実に生きてくる。

千里の道も一歩から。とりあえず一歩踏み出すことから始めてみてはいかがだろうか。

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