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おすすめの本

  • 2016-03-23

天才の嫉妬を垣間見る~「手塚治虫―ロマン大宇宙」大下英治

浦沢直樹がEテレでやっている「漫勉」という番組がある。   さいとうたかお、東村アキコ、浅野いにおなど現役の漫画家が実際に漫画を描いているところをカメラで撮影して解説する、という番組だ。   その番組の中で、漫画家になったきっかけや誰に影響を受けたのかを浦沢さんと漫画家が話し合うところが必ずあり、そ […]

  • 2016-03-22

立川談志は天才落語家・桂枝雀をどう見ていたのか?

立川談志という人が大好きである。 それが決定的になったのは、9.11の話題だった。   彼の『遺言大全集』という本があり、その付属のCDで談志が好き放題しゃべっている中に「9.11なんて、アメリカざまあみろだよ」という言葉があった。   どういう文脈にしろ、当時の風潮として言って […]

  • 2016-03-17

不器用でもできるDIY それが発酵だ

DIYといえば、みなさん、どんなイメージをもつだろう。ほとんどの人は木をトントンやる、というイメージだと思うが、実際は「Do It Yourself(自分でやってみる)」という意味であり、木だけじゃなくて、なんでも指すらしい。日本でも最近ブームになっている。 でも、僕はそのブームに乗れずにいた。だっ […]

  • 2016-03-14

実は和食の滅びの様子が描かれている~英国一家日本を食べる

外国人が日本に来て美味しいものを食べる旅行記。 そんなありふれたテーマなのに、この本はシリーズも含めて累計15万部と売れに売れて、NHKでアニメ化もされた。 この本のヒットの要因は、よくある日本絶賛本にとどまっておらず、日本人も気付いていなかった和食の滅びの姿を描いたからかもしれない。 フードライタ […]

  • 2016-03-10

村上春樹の語る良い文章の条件~翻訳夜話

まだ20代始めの頃、書くことを仕事にしたいと考えていた。実際にはそこは諦めて似たような別の仕事に回ったのだが、その頃、よく考えていたのが「文体」についてだった。 例えば、↓今日は雨が降っている。雨が止んだら温かくなった。雨だ。急に止んだ。そして温かくなった。   上記の2つの文章は同じことを表してい […]

  • 2016-03-09

日本人の発酵のバイブルとなる一冊~「発酵道」寺田 啓佐

  良い本の定義というのは色々あると思うが、僕の中では「読む前と読んだ後で世界が変わっている」というのがある。   それは司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読んだ中学校時代に初めて味わった感覚だが、それ以降も何度かそういう作品に出合った。   劇団ひとりのネタで「いつもの帰り道が少し違ってみえたんだ」って […]

  • 2016-03-02

日本史を裏で動かしたサンカの謎に迫る!~「サンカと説教強盗」

戦前の大正15年から昭和4年まで、東京の街に「説教強盗」が現れた。 説教強盗とは、自分が泥棒に入っておきながら家の人に「戸締まりをしっかりしろ」「犬を飼え」などの説教をしたという。 居ない間に盗まれるのも嫌だけど、留まって怒られるのはもっと嫌だ。 この奇妙な事件が、後に偉大な作家を生むことになる。 […]

  • 2016-03-02

タモリが赤塚不二夫を殴った!?~赤塚不二夫対談集 これでいいのだ。

2000年に発行された、赤塚不二夫の対談集である。 しかし、これはただの対談集ではない。なぜなら面子がすごいのだ。 まずはタモリを筆頭に松本人志、ビートたけし、立川談志とまさにズラリという感じなのである。 特に注目なのが、弔辞でも話題となった、タモリと赤塚不二夫との関係がよく分かる、過去の新宿時代の […]

  • 2016-03-01

泣きたい夜におすすめの小説「世界から猫が消えたなら」

泣かせるストーリーの法則というのがある。 その鉄板中の鉄板が「過去の肉親、恋人からの手紙」である。 特にその人が亡くなっていると、その言葉は重い。 例えば、カップルが喧嘩をして別れる。イライラした男は彼女からの電話に出ない。留守電も聞かない。 でも、ある日友達から電話が来る。「あの子昨日の夜に交通事 […]