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Hiphop

  • 2019-03-13

日本ヒップホップ史上もっとも過少評価されているグループ STERUSS(ステルス)を語る

B-BOY Parkの観客席になぜかホームレスのおじさんが紛れていた。 するとそのおじさんに対して、先ほどまでステージに上がっていた若者が近付き、耳元で何か話している。 いや、ラップをしている。フリースタイルだろうか。ステージの音にかき消されて何を言っているのかは聞こえないが、手の動きからしてかなり […]

  • 2019-02-28

きなこなん池袋bedの思い出を語る

池袋で22年の歴史を誇ったクラブ「bed」が2019年1月31日に閉店した。 僕は高校2年から池袋(厳密には板橋区だけど、マンション名は西池袋)に住み、その後、西池袋で同棲していたから、15歳から28歳までの13年間を池袋で過ごしていた。1994~2006年ごろの話だ。 池袋はいくつかのエリアに分か […]

  • 2018-10-05

漢1stアルバムリリースパーティーレポート

これは2005年1月26日に発売された、MSCの漢の1stアルバム『導 〜みちしるべ〜』のリリースパーティーに行った時のレポート記事である。 2005年に公開していたものを、2018年にリライトしている。 いま読み返すと評価が違うところもあるが、あの時点での感想として、読んでもらえればと思う。 そし […]

  • 2018-06-23

雨の日に聞きたい日本語ラップの7選

先日(2018年6月15日)、ラジオでPUNPEEが「雨の日の曲」で選曲をしていた。梅雨時だったからだろう。 それを聞いてたら、「雨縛り」で曲を選ぶとまたちょっと違うセレクトができそうだな、と思い始めた。探してみると元気が出る曲や、のんびりする曲など様々。7曲ほど選んでみたので、ぜひ雨の日にゆったり […]

  • 2018-06-08

ニガリはなぜ優勝できたのか〜フリースタイルダンジョン観戦記

1stバトルの声を聞いた瞬間、これまで出てきたチャレンジャーとすべてが違った。 その圧倒的な声量とスキル、なによりも気持ちで負けないメンタルの強さを感じた。 ニガリaka赤い稲妻がフリースタイルダンジョンで優勝した。 ボクはたまたまその日、観覧をしていたので、放送とは違う現場視点でレポートしてみたい […]

  • 2018-05-27

PUNPEEの「Seasons Greetings’18」レポート

2017年に待ちに待った1stアルバム「MODERN TIMES」をリリースした、PUNPEE(パンピー)。 各地でソールドアウトになったアルバムのリリースパーティーも終わり、スカパーの授賞式やラジオのスタートなど、ちょっとした狂乱のようなものが落ちついた、2018年の5月、ワンマンライブが新木場の […]

  • 2018-01-18

フリースタイルダンジョンを観覧してわかったUZIの人柄

先に書いておくと、あの出来事がなくても、このタイトルで記事を書くつもりだった。 書かなかった理由は、フリースタイルダンジョン観覧のルールである「ネタバレ禁止」のためだった。 観覧中何度もUZIが「もしも、いまツイッターとかで結果を呟いているやつを見つけたら教えてくれ。呟いたやつは一生出入り禁止。教え […]

  • 2017-09-05

BUDDHA BRAND(ブッダブランド)はなぜ空中分解したのか?

日本語ラップにおいて唯一無二、絶対的に特別なグループがあるとすれば、それはBUDDHA BRAND(ブッダブランド)だろう。いま聞いても色あせない「ヤバい」雰囲気。 これだけのスーパーグループがなぜ空中分解したのだろうか。それは日本語ラップ近現代史の謎のひとつだと思う。 当時『front(フロント) […]

  • 2017-04-14

【板橋区のダメ兄貴】ラッパーPUNPEEの生い立ちを1万字の密度でたどる

いまヒップホップ界で、もっとも注目されている存在の一人なのが、ラッパーであり、稀代のトラックメイカー、プロデューサーでもあるPUNPEE(パンピー)だ。 ラップの有名な曲は数多くあるが、いまもっとも多くの人が聞いているラップのひとつが、TBSで放送されている「水曜日のダウンタウン」のオープニングのラ […]

  • 2016-07-20

フリースタイルで人気のラッパーR-指定の原点をたどる

日本のヒップホップ界で、最注目人物の一人、R-指定。フリースタイルバトルのテレビ番組「フリースタイルダンジョン」で圧倒的な強さを発揮し、ジブラが「R先生」と呼ぶ( やや冗談の混じった口調ではあるが)ラッパーだ。 ラップバトルを解説する時のその丁寧な語り口からは知性がにじみ出る。だが、その一方でライブ […]

  • 2016-07-06

デブラージの愛した欧風カレーを食す~ガヴィアル(神保町)

  神保町駅徒歩1分。古書店が並ぶ大通りの入口付近に、目的の店はあった。   入口の垂れ幕には「創業以来継ぎ足しのソースをベースに~」と書かれている。   カレーってそんなにずっと継ぎ足せるものなのか。一体どんな味だろう。   そんなことを考えながら階段を登り […]

  • 2016-06-24

DEV LARGE(デブラージ)のブログ、インスタに登場したお店38軒をリストアップしてみた

僕のエバーノートには大好きなタモさんが出没するお店がリストアップされている。でもそれは公表することはない。タモさんがいまも行っているのに、伝えるのは迷惑がかかるからだ。   同じようにデブラージの行っていたお店のリストも作っていたが、こちらについてはすでに故人となった以上、本人が今も行くか […]

  • 2016-06-13

DevLarge(デブラージの生涯を2万字でたどる

ここ数年でもっともショックだったニュースは、ブッダブランドのデブラージが45歳の若さで亡くなったことだった。 デブラージという名前は、日本のヒップホップを愛する人にとって特別な響きをもつ。 その存在、影響力の大きさは絶大だった。 デブラージは、雑誌の連載やインタビュー記事、ツイッター、ブログなどで饒 […]

  • 2016-05-25

日本語ラップ創世記

  日本でラップが生まれた時はいつなのか?   日本で最初にラップをやった人は誰だろう? 私は志村けんが、1980年に全員集合でやっていた「生麦 生米 生卵」ではないかと思う。志村けんが、アメリカのソウルシンガーであるウィルソン・ピケットの音楽に乗せて韻を踏んでいる。   […]

  • 2016-05-17

ヒップホップを聞かない人におすすめしたい至高の名曲25選

なんだか先日、「初心者におすすめのヒップホップ25選」という記事がいくつかあったんだけど、僕にとっては、どれもしっくりこなかった。   その理由は、ヒップホップを知らない人に媚びているからだと思う。聞きやすい曲、曲の名前は知ってるけど、ちゃんと聞いたことが無い曲、押さえておくべき曲を並べて […]

  • 2016-04-11

なぜフリースタイルダンジョンで人気のラッパーR-指定は童貞を前面に出すのか?

10代の頃から日本語のヒップホップが好きだった。そんな僕が最近聴いているのが、R‐指定とDJ松永による、Creepy Nutsというコンビの「たりないふたり」というアルバムだ。   気になったので、発売記念で渋谷で行われたフリーライブに行ってみた。   すると、R-指定はずっと「 […]

  • 2016-04-08

日本語ラップの開拓者YOU THE ROCK★(ユウザロック)を語る

プロローグ かつての日本のヒップホップ界を牽引していていたのは、間違えなくユウザロックだった。その存在は特別であり「兄貴」「完璧ティーチャー」そして「日本語ラップ代表」として君臨していた。   ライブではいつだって全力で客席を盛り上げてた。そんな彼が大麻取締法で逮捕されたのは、2010年2 […]

  • 2016-03-12

ヒップホップと落語の意外な共通点

  ずっとヒップホップが好きだったけど、急に落語が好きになった。 共通点は「マイク1本」だった。 10代前半から日本のヒップホップにはまる 18歳の頃から日本のヒップホップを聞いていた。当時は日本語ラップの黎明期を経て、アンダーグラウンドのシーンが盛り上がり、ようやく花開いた頃だ。 &nb […]

  • 2016-03-01

Hiphopが好きな僕がB-BOYになれなかった理由

 写真は眠っている10ヵ月のかわいい我が子である。 でも、僕はこれを見ると「ぐにに!」となってしまう。 それはなぜか?まつ毛が僕より長いからである。 なんだそんなことか、と思うかもしれないが、僕にとってはこれによって人生が変わったと思っている。 ひげのある人生。 ひげの無い人生。 どちらが幸せだった […]